延期になった「カイパーベルト・エクスプレス」計画
のかわりに、NASAは新たな探査計画を進める
冥王星と惑星カロン、そしてその外側の小惑星群(カイパーベルト)を探る「カイパーベルト・エクスプレス」計画は、2004年に打上げ、2012年に冥王星に到達する計画でした。しかし予算の削減から、NASAは2000年9月に、この計画の一時延期を決定しました。
これに対し多くの科学者から反対の声があがりました。この時期をのがすと、冥王星は太陽から遠ざかり大気が凍結して観測が不可能になること、木星の重力を利用した加速(フライバイ)ができなくなること、そして次のチャンスは200年先になってしまうことなどが指摘されました。こうした動きに対しNASAは、再度探査計画を見直し、あらたに「ニューホライズン」計画として、準備を進めていくことを決定しました。
写真:冥王星へ接近する探査機(想像図)
新しい天体発見の期待も
冥王星の外側には、エッジワース・カイパーベルト(EKB)とよばれる小惑星群があります。現在見つかっているEKBの天体は40個ほどですが、全体では数万におよぶといわれ、このなかには冥王星に匹敵する未知の惑星があるのではという期待もあります。
ニューホライズン計画では、地上の情報を収集する撮影装置や電波計、分光器など多くの装置を装備して、冥王星や衛星カロンの地形を調べたり、表面の化学組成や大気などを調べるほか、カイパーベルト天体の観測も行う予定です。このミッションは、まだ計画の準備段階ですが、今後の行方が注目されます。
奇怪,从这里看又好象没有出发的样子其实是因为三先生才知道世界上有这个计划存在的