OTL主席。。。
RM-01ML"SHUIGINTOU"は、究極の少女「アリス」を目指して製作されたローゼンメイデンシリーズの、
第一号機である。人形師ローゼンがその能力を傾けたということから推し量れるであろうが、
彼女のもつ能力は、これまでの人形とは一線を画するものであったと言えよう。
漆黒の翼とコートに染め抜かれた逆十字、純白のスカートに長い銀髪、紫の瞳と、
インパクトの強い外装に詰め込まれた性能は群を抜いており、彼女に対抗しうるドールは
RM-05RR"SHINKU"の出現を待たねばならなかった。
彼女には、遭遇しうるあらゆる局面に対応するため、背後に装備された一対の翼が兵装として
搭載されている。この翼により水銀燈は飛行能力を獲得し、またこれは状況に応じて
格闘戦用の剣、遠距離用の竜などさまざまな形状に変化する。そしてその動力は"ローザミスティカ"より
供給されており、これにより水銀燈は、半永久的な作戦行動時間を獲得するに至ったのである。
このように非常に高い性能を持つ水銀燈だが、奇妙な噂が囁かれ続けている。
曰く、「水銀燈はAパーツ、Bパーツ、コアブロックにより分離合体機能を実装するはずであったが、
なぜかコアブロックが配備されず、その性能は最後まで不完全なままであった」と。
このような高性能を実現した水銀燈が未完成機であったとは信じがたいが、下図のような画像も
確認されており、当局から公式に否定する発表があったにもかかわらず、依然としてこれを信ずる
多くの人々がいることは読者諸兄もご存知の通りである。
しかしそれもまた、謎に包まれた機体である水銀燈には相応しいエピソードであると言えよう。