大人GUNDAM 水島监督访谈
――というと恋愛要素を増やしたというのはその辺も
「恋愛要素は用意してあったが一期に入らなかったwただマリナに関してはずっとヒロインと言い続け実際自分はヒロインと思い描いている。そこにはヒロイン=恋愛なのかという一般論への疑問もある。最初に刹那とマリナってくっつくの?と言われた時、くっつかないんじゃないかなと答えた。そういう形の恋愛じゃないと思う。自分の中にはブレずにその関係があるがマリナはヒロインじゃないと言われてるのを聞き、やはり視聴者には主人公と恋愛関係になるのがヒロインと思われてると感じた。もっと、くっついたり、裏切ったりどろどろするのが一般視聴者のヒロインというポジションなのかと。自分はドラマの軸になっている女性の中心人物がヒロインとだと思っている。自分に対し敵か味方かだけで区別するやり方が諍いを招く現実があり、マリナは戦わず許そう、許そうとする。それを分かりやすく表現しようとするとその状況から哀れな貧乏姫みたいと言われてしまう。でもドラマ的には全てをなくしても、それでも彼女が前を向いてくれないといけないので仕方ないのだが…恒松さんも故国が無くなるなんて思ってもなかったみたいで、「故国燃ゆ」の台本が届いた週に”監督、アザディスタンが、アザディスタンがあーっ”というメールが来てwそれまで一切言ってないからどれだけ驚かれても仕方がないとは思うが
――マリナと刹那は違った方法論で争いをなくそうという対照的な存在。ただ、それが思った程できないでリボンズたちにやはり飲み込まれつつあるのが二期だと思うが
「そうですね。二期で言うとリボンズの持つ力を強大にしてわざとそういう風にまとめているのはある。だから本当は誰か一人の悪党でなく、世界全体がカオスとなり生み出している、小さい個々のすれ違いとか、小さな悪意が連鎖して膨大な顔のない悪意になるような話も描きたいと思っていたが、分かりづらくなりそうだからその悪意をリボンズに集約させたというのもある
――せっかく絹江が世界は簡単じゃないと言ってくれたのに
「そう。それを実感させるその台詞の意味を汲み取ってもらうことが、また簡単ではなくてしかしある程度年を重ねた人や言葉の意味を深く考えてくれた人は分かってくれたようだがだから何年も経つうち色々な考察が出てOOが理解しやすくなった時、諸悪の根源は一つではないという解釈がスタンダードになっていくんじゃないか、そうなればいいと。もしかしたら視聴者が釈義を広げてくれる可能性もある。OOは作ったら終わりではないので多くの人に楽しんでもらえる作品が提示できればいいかなと。ユーザーに考えることを促したいというのはずっとここ数年自分の作品に込めてきていることでもある