续
水岛监督的访谈
――OOの監督を引き受けるにあたり、なぜガンダムが存在するのか、
なぜ戦うのかという根拠を一から考え直したと思うが、それはどういう
段階を経て作られていったのか
「ガンダムは過去作品もそうだが兵器であることは間違いない。擬人化された
SDガンダムなどを別にすればMSというロボットで戦争が行われているという
状況はどの作品も概ね変わりない。とすると、やはりガンダムは人が使う道具で
そこは忘れないようにしようと。道具のMSを使い戦うということはどういう形に
しろ戦争を描くことになるが、その形が問題だった。米国同時多発テロ以降、国
対国ではない戦いの形も出てきた状況も踏まえるとMSにどういう人たちが乗り
どこに何を行うかを安易に決められない。戦争の動機として大義があるのか、
怒りにかられているだけなのかもわかりづらいのが現状だから。
でも武器さえあれば戦える環境が整っていることも確か。そこでチャレンジの
ひとつとして二極構造をやめてみようという案が浮上した。そうすることで
各陣営から色々なMSを出せるだろうと。
そこからホビーの戦略も考えビジネスも含めた作品全体としてどういうことを
やりたいか決めていった。つまり最初の段階で今回のガンダムがどこにも所属
していない第三勢力的存在だと決まっていた。第三でも第四でもいい、従来ある
勢力の外から突如降臨してくることが重要だった。
では主人公たちのガンダムは何機あるとベストか、前作はMSの多くがガンダム
ぽかったが、そうする必要があるかも含め早めにバンダイに要望を掬いあげた。
以前の作品でもサンライズに出向で来ていたバンダイホビー事業部の方を呼び
こんで意見を聞き、彼にバンダイ内のリサーチをしてもらいそれらのニーズを
作品に生かすという約束をしながら作っていった
――結果として水島の考えるビジョンはどうなったか
「ガンダム以外、勢力は三つはあった方がいいだろうと。ロシア中国を中心とした
人革連、米国経済圏らしいユニオンは早目に構築したが、岡部いさく氏と話をした
中でヨーロッパはヨーロッパで独特な歴史を歩むだろうとそういうパワーバランスが
浮かんできた。そこでEUの発展型AEUが三つ目の勢力となった
――現代の延長上にある三百年後なのか
「はい。ガンダムを兵器として描き現代の戦争状況を感じさせるものを作りたかった。
MBSの竹田Pはそういうところにすごく興味を持つので、逃げずに描けるのは分かっていた。生臭いものを表現するには兵器としてのガンダムから出発せねばならないしMSをかっこよく描くためには正義にも悪にも見える構造はいいんじゃないかと。各々に正義があるから局面を切り取るとその機体は単なるやられメカではなくなる。そんな複雑な構造を一期序盤に用いたら”ドラマは薄い”と評価されたが(笑)世界観のほうに注視しすぎキャラクター間の描写が足りないのはわかった
――ガンダムを絶対的なものとして描く際の理由づけは
「主役だということに尽きる。既存作品では主人公が巻き込まれ型でガンダムに乗るというパターンがあるが、今回は主人公がガンダムに乗りたいと思わないと成立しないん じゃないかと。それは黒田君のストーリーテリングのなかでどうしても必要だった。
ずっとギリギリの状況で戦うことしか知らないような少年兵がガンダムに神を見るというのは乗るキッカケになるんじゃないか。一瞬のうちに戦争というこの場から逃げたいと思っている状況から逃がしてくれた存在、しかもあの時助けてくれたのと同種の機体に 乗れるなら、自分もそうありたいと。結局、本当に戦争根絶することに実は繋がって ないが、止める力を持つものに憧れるというのが刹那の出発点としてはいいなと思った。
とにかく感情移入しづらい主人公像を今の子に向けてみたいと思った。ただ群像劇の為刹那だけに集中できず見ている側がすぐに焦れちゃった。わからないものを、もうわからないから嫌だと切り捨てるのが早かった。何か思わせぶりなことを言っているがキャラクターがわからないからつまらないと