<ガンダム学会>広島で準備会議開催 ニュータイプも研究対象に
8月24日19時41分配信 毎日新聞
アニメ「機動戦士ガンダム」をテーマに、未来都市の展望や問題、文化産業論を探る「国際ガンダム学会準備会議」が24日、広島市中区のアステールプラザで開かれた。「宇宙世紀の実現性」「ニュータイプの現出」といった想定中の研究テーマを紹介。セッションでは、ビームライフルやメガ粒子砲の実現性にも触れるなど、約100人の出席者は熱心に聞き入っていた。
設立準備会議の主催で、都市問題の解決を目指す大阪市立大学都市研究プラザ、広島市立大、広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金が共催した。
会議のテーマは「ガンダムを学問すること」で、各地から約100人が参加した。「国際ガンダム学会の設立に向けて」と題し、広島市立大の中嶋健明教授(メディア造形学)が基調講演。続いて研究プラザの杉浦幹男特任講師(文化産業論)が、ガンダムをテーマにした軍事学や経済学などの研究事例を紹介。宇宙世紀の実現性(人口増加による宇宙移民の可能性)、「地球と宇宙の人類の対立構造」(エリート主義に関する歴史学的観点からの考察)、「ニュータイプの現出」(宇宙人類の社会心理学)--といった想定している研究テーマを明かした。
セッションでは、大阪市立大大学院文学研究科の福島祥行准教授(言語学)が、ガンダム世界の言語を例に、言語学を踏まえた未来の統一世界言語について解説した。広島大大学院先端物質科学研究科の高橋徹准教授(素粒子物理学)は、物理学で注目を集めている加速器を取り上げ、「ガンダムに登場するビームライフルやメガ粒子砲などは、決して荒唐無稽(こうとうむけい)ではない。ガンダムに登場する科学でも、今の技術を応用すれば切り開ける部分もある」と説明。「ガンダムにも加速器は使われているね」などと議論しあう研究者たちのガンダム人気を明かしていた。
国際ガンダム学会は、年内から年明けの設立を目指しているといい、会長は大阪府立大の橋爪紳也特別教授が就任予定。発起人には「パラサイト・イブ」の小説家・瀬名秀明さんも名を連ねている。
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