日本の少女漫画の嚆矢である手塚治虫『リボンの騎士』の主人公サファイア、また後年の『ふしぎなメルモ』の主人公メルモではさらに明らかに、髪を跳ねさせることによるキャラクター造形を見られる。このように呼称そのものは比較的新しいが、キャラクターの造形法としての歴史は古く『ベティ・ブープ』までさかのぼることができる。
アホ毛を持つ男性キャラクターの元祖は『ジャングルはいつもハレのちグゥ』(1996年から連載開始)のハレと推測される。ゲームでは『ファイナルファンタジータクティクス』(1997年)の主人公ラムザ・ベオルブがアホ毛を持っている。なお「疲労・落胆」のパターンにおいては、魔夜峰央『パタリロ!』作中、ジャック・バンコランやマライヒ、ヒューイットら長髪の美形男性キャラクター達が困ったり言いくるめられたりしたときに、困惑の度合いに応じてまとまった髪の中の1本または数本、あるいは束になってくるりと1回転して撥ね出てくる描写がある。