http://blog.livedoor.jp/humanity6/archives/50591364.htmlFate/Zero やばい、やばいよこの本。
何がやばいって、本の評価をするのに「やばい」しか出てこない
私の語彙の貧弱さがあられもなく露呈してしまう所が。
「Fateの外伝」として何の違和感も無く読めてしまう上に
虚淵節全開のハードボイルドワビサビアクション。
血が滾るというかなんと言うか。
……無駄にテンション高くて済みません。
そのぐらいおもしろかったということでカンベンしていただけたら。
ネタバレ前に情報を。
次刊である『Fate/Zero Vol.2 「王たちの狂宴」』は
2007年3月発刊予定とのこと。
また全4巻予定で、虚淵さんは現在4巻目の執筆中だとか。
早いペースの発刊は非常に嬉しいですね。
というわけでココからネタバレスタートです。
冗談抜きでネタバレしかしていないので楽しみにしている方は
お気をつけください。
ネタバレ開始。
まずはキャラの紹介も兼ねて、マスターとサーヴァントの組み合わせを。
衛宮切嗣 セイバー：アルトリア
遠坂時臣 アーチャー：ギルガメッシュ
ケイネス·エルメロイ·アーチボルト ランサー：ディルムット·オディナ
ウェイバー·ベルベット ライダー：イスカンダル
雨生龍之介 キャスター：「青髭」
言峰綺礼 アサシン：ハサン
間桐雁夜 バーサーカー：???
切嗣＆セイバー。事前の情報殆どそのままです。
アインツベルンでセイバーを召喚した切嗣はアイリスフィールを伴って
日本に渡り聖杯戦争に参加。
常に真っ向勝負のセイバーと何でもやる切嗣は相性悪しということで
代理マスターとしてアイリスフィールを立て、切嗣は裏から攻撃という図式。
桜と慎二みたいな令呪の譲渡は無しで。
時臣は出来レースで聖杯戦争に参戦。
今回の聖杯戦争の監督は綺礼の父、璃正ですが彼と通じています。
つまり、遠坂：根源へ至るという目的、教会側：聖杯の悪用を防ぐ
という目的がかみ合った結果です。
教会は遠坂の目的ならば聖杯の使用法として問題は無いという判断、
かつ時臣が教会に一枚噛んでるという理由もあり。
そういうわけで、代行者として活躍していた綺礼を遠坂に一時預け
マスターとしての魔術を修行させる。
その後表向きは離反し、聖杯戦争に参加させる、しかし裏では
協力関係という絵を描きました。
ギルガメッシュを召喚しますが、触媒は
「この世で初めて脱皮した蛇の抜け殻の化石」
エルメロイさん。キャラマテで出てきた彼ではない、純粋のエルメロイ。
時計塔のお貴族様で才能を持った魔術師です。
元々は彼のためにイスカンダル召喚の触媒が用意されていてのですが
ウェイバーがそれをちょっぱって逃走、代わりに用意したサーヴァントが
ランサーであるディルムット·オディナでした。
ディルムット·オディナ。
宝具は「破魔の紅薔薇（ゲイ·ジャルグ）」と「必滅の黄薔薇（ゲイ·ボウ）」
二槍流の使い手です。
白薔薇がありませんね。
つーかコレ絶対同人とかでマリみてコラボでネタにされるよねー。
閑話休題。
「破魔の紅薔薇」の能力は魔術の無効化。
と、聴くとルールブレイカーを思い出しますが、こっちは槍にそういう属性が
付加されていて、その穂先が触れている状態でだけ魔術のキャンセル効果が。
「必滅の黄薔薇」の能力は治癒の無効化。
コレはそのままで、これによってついた傷は治癒魔術を受付けないというもの。
続いて、ウェイバーとイスカンダル。
今のところ個人的にこのペアが一番アツいんですが。
ウェイバーの聖杯戦争参加の動機は公式ページの通りで、そのために
時計塔の正規のマスターであったエルメロイから触媒を掠め取り
まんまとイスカンダルを召喚。
まではよかったんですが、ウェイバーの人となりが良く言って頭でっかち
悪く言えばヘタレ、そしてイスカンダルが“でかい”男だったばかりに
主従逆転な様相に。
といってもFate本編のギルガメッシュ＆慎二の関係ではなく
見ていてほほえましいというか、豪放磊落なサーヴァントと
その一挙一動にうろたえてしまうマスター。
魔術師としてはそう悪くない能力の持ち主のようなんですが
これはひとえに性格的な問題ですかね。
そしてライダーのサーヴァントであるイスカンダル。
色々と規格外の人物ですね。
宝具は「神威の車輪（ゴルディアス·ホイール）」
剣で空間を裂くと現れる、神牛に牽かれた戦車です。
また、イスカンダルはこれ以外にもうひとつ宝具を持っているとのこと。
雨生龍之介と「青髭」。
完全新キャラの雨生、その正体は殺人鬼。
またかよ、といった感じですが朽ち果ててたり退魔の一族だったり
するわけではなく、イカレアッパー系なあれです。
特殊能力とか超絶身体能力はありません。
先祖が魔術師であったらしく、家の蔵で見つけた魔術書にしたがって
殺人→生け贄を作りテケトーに召喚してみたらサーヴァントが出てきました。
故に聖杯戦争のこととかに関しては無知。
そのサーヴァントが自称「青髭」。
キャスターのクラスという以外不明なんですが、「青髭」という呼称
その後の立ち回りから類推するに、どうも真名はジル·ド·レイのようです。
サーヴァントはマスターと似た性質のものが召喚されるということで
こいつもかなりイっちゃってる感じです。
綺礼の立ち位置は時臣の項で説明した通りです。
アサシンですが、今回のハサンはどういう理か複数存在しています。
とりあえず一人のハサンをギルガメッシュにわざと倒させ、それを
監視していたマスター連中に「アサシンは脱落した」と思わせておいて
実はまだいますよ、という作戦です。宝具とかはまだ不明。
そして最後に間桐雁夜とバーサーカー。
雁夜は慎二の父である、鶴家（びゃくや）の弟です。
兄よりは魔術の才能があったようですが、間桐を嫌い10年前に出奔。
雁野は時臣の妻であり、凛と桜の母親である遠坂葵の幼なじみ。
10年前に葵が時臣に嫁ぐさい、魔術師の業を知りながらも
本人が幸せなら、とそれを見送りました。
そして10年後。
葵より、桜が間桐に養女に出されたことを聴き、葵に尋ねるも
それが魔術師の家の掟だから、との返答を受け取る。
雁夜は10年ぶりに間桐の家に戻り、すでに調教の始まっていた桜を
遠坂に返すため、今回の聖杯戦争には自分が参戦し聖杯を持ち帰ると
臓硯に宣言。
しかし魔術師としての修行を全くしていなかった雁夜はマスターとして
不十分だった。それに対し、刻印蟲の移植という手段でわずか一年にして
急造のマスターとなりました。しかし代償は大きく余命数ヶ月といった現状。
そんな雁夜が召喚したのがバーサーカー。真名、宝具ともに不明。
ですが、「その手に掴んだものが自身の宝具になる」という能力を持っています。
たとえそれが他人の宝具であれ。
後紹介していないキャラといえば、久宇舞弥くらいですか。
この人も公式ページにあるとおりのキャラで裏で暗躍する切嗣の
サポート役をこなしています。
とキャラ紹介が済んだ所であらすじを。
もう既にかなりあらすじまで踏み込んでますが。
とりあえず、聖杯戦争が開かれるということで各々のマスターが冬木に集合、
サーヴァントを召喚します。
戦闘の記録を追いますと、まずは作戦通りアサシンが表向き敗退。
その後、セイバーのエスコートによる、アイリスフィールの観光を兼ねた
敵の燻り出し作戦が結構され、釣れたのはランサー。
セイバーとランサーの一騎打ち（ランサーのマスターは表に出ず）。
また、それを物陰から見守り、マスター連中の隙を狙う切嗣＆舞弥。
言峰はアナザーアサシンを派遣し、戦いを監視。
時臣も傍観に徹しているという状況です。
ランサーの宝具により痛手を負うセイバー。
そこで決着が付くの良しとしないイスカンダルが、マスターを連れて
その場に乱入。
開口一番真名をバラし、征服王である自分の軍門に下れと二人を説得（？）。
戸惑う2人。なおも熱弁が続くが、王と聴いて黙っていられないのが
空気を読めない王·ギルガメッシュ。
時臣の思惑から外れて戦いの場に参戦。
ますます混迷を極める場に新たなサーヴァントが闖入。
時臣に色々思うところのある雁夜がバーサーカーを差し向けます。
セイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、バーサーカーという
5体のサーヴァントが一堂に会する異常事態。
まず戦いの口火を切ったのがバーサーカー。
憎き時臣のサーヴァントであるギルガメッシュに戦いを挑みます。
戦いは一瞬で終わる、と思いきや、バーサーカーの特殊能力で
ギルガメッシュに応戦。
ぶち切れた英雄王は本気で殺しに掛かろうとするも、時臣が令呪を使い
ギルガメッシュを撤退させます。
相手のバーサーカーは暴走し、新たな標的としてセイバーを選びます。
しかしランサーの宝具により痛手を負っているセイバーは苦戦を
強いられ劣勢に。
ランサーは一騎打ちを邪魔されたという理由からセイバーを助太刀しようと
しますが、エルメロイがここで令呪を使用し、
セイバーVSバーサーカー＋ランサーという構図に。
絶体絶命のセイバーですが、ここでイスカンダルがバーサーカーを一蹴。
バーサーカーは消え、エルメロイもランサーに撤退を指示。
みんな解散し、戦いはひとまず終わりをつげました。
そして離れた位置からその様子を観戦し、セイバーを見て
テンションを上げまくるキャスター。
だいたいこんな様子で次刊に続く、といった感じでした。
こんな感じで要約はお仕舞いです。
2週間後に誰の手にも渡るはずなので、こんな事をして意味はあったのか？
という疑問が既に沸いているこの現状。キャラマテとかの時もですが。
通販までもう待ってらんねえ、という方が少しでも楽しんでいただたのなら
少しは時間をとったかいもあるかと思います。
