Winnyなどのファイル交換ソフトを通じて広まっている、通称「原田ウイルス」の新種が発見されたとして、セキュリティベンダー各社が報告している。ユーザーが誤って実行すると、アニメ「らき☆すた」のキャラクターが画面に表示されるとともに、実行ファイルがBMPファイルに置き換えられるなどの被害を受ける。
発見された新種は、トレンドマイクロでは「WORM_HARADONG.AL」、シマンテックでは「Trojan.Haradong.C」と呼称している。脆弱性などを攻撃するものではなく、拡張子の偽装などによりユーザーに誤って実行させることを狙ったプログラムと見られる。
このプログラムをユーザーが誤って実行すると、アニメ「らき☆すた」のキャラクターが画面に表示されるとともに、「C:\Program Files」以下にある拡張子「.exe」の実行ファイルがBMPファイルに置き換えられる。また、ネットワーク上の共有フォルダにプログラムのコピーが配布されるとともに、Webサイトから別の悪意のあるソフトウェアがダウンロードされる。