485 :清き一票@名無しさん:2007/09/14(金) 14:05:50 ID:YTnDbZd9
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<<銭形巡@瀬戸の花嫁>>
銭形巡は幼馴染の風紀委員だ。風紀委員は学校という限られた世界における秩序の象徴であり、
生徒という身分にあっては、規則の執行者たりえる数少ない存在のひとつである。
これは任侠ラブコメディーというジャンルに分類される本作において、極道の娘すなわちヒロイン瀬戸燦に対する
けん制として与えられた属性であると見てほぼ間違いないが(事実、初期の燦は巡にびびりまくりであった)、
そんな銭形巡と主人公満潮永澄との関係を「幼馴染」という一点に強調したことにより、
彼女の立ち位置はより明瞭なものになったといえるだろう。
風紀委員という公人である自分と、「幼馴染」という私人である自分の間で、巡はしばしば永澄に対していいようのない感情を持つ。
それは彼女の預かり知らぬ世界(=魚人の世界)で夫婦の契りを結んでいる永澄・燦との間に流れる微妙な空気を、
それとは知らぬうちに彼女が感じ取ってしまったからである。それまでもっとも自分に近いところにいた異性であろう永澄が、
ひと夏の経験を経て別の世界にいってしまったのだ。これほど「カワイソス」な境遇もなかろう。
そこで彼女はしばしば己の職権を濫用し「ブビビーッ!」というホイッスルに象徴される示威行動に訴えた訳であるが、
その権力の行使を、愛する永澄自身にたしなめられた時、彼女の精神は危機的状況に追い込まれる。
前記したように、彼女にとって公私混同は日常茶飯事だったからである。そのことに気がついた巡は、
激情の末に涙を流し、わき目も振らず走り出したのだが、飛び出した車道であわや車に轢かれかけたのを、
燦の超音波崩壊励起(ハウリングボイス) によって救われようとは、なんという運命の皮肉であろうか。
瀬戸の花嫁という物語において、銭形巡は瀬戸燦に対してはいかなる恋愛的勝利を勝ち取れない運命なのである。
巡と永澄に関しては、修学旅行事件(風呂場の前であら大変事件)等、他にも言及すべきところが多々あるが、
これ以上の長文は一回で投下不可能であるし、巡萌えのポイントは抑えられたので、今回はこの辺で筆を起きたいと思う。
小巡好长的萌文啊~~真有爱:o
幼驯染加油!!!