「冥王ND12」Part12 杯座の水
止めは刺すのでさっさと行けとフェルメールを促す水鏡。パンドラ様は気が短いからな。
しかしフェルメールは貴様が三人に止めを刺すまでは行かんと言いはじめる。
「今やスペクターであるこのガルーダの水鏡を疑うのか」「フッ冥闘士とはいえ元をただせばアテナの聖闘士信用は出来ぬ」
よかろう、ならば天馬星座の首を落として証明してやると手刀を振りかざし「よく見るがいい!」「水鏡・・・先生・・・」
「伝令!」スケルトン登場。冥王がすでに玉座にいるので三巨頭の二人は至急と上司拝謁しろとの命令が。
フェルメールが少し待てと告げるもののパンドラ様が何を置いても直ちに来いと言っているとのことなので
どうせ結界のなかだし三人はもはやほっといても死ぬと立ち去ろうとする二巨頭。うう・・・とうめき声を上げるテンマを見つめる先生。
腹を殴り気絶させ城に向かう。残ったスケルトンはコレはもうけもんと三人の首を叩ききろうとする。そこに現れるテンマの馬。
生意気だぞと馬を叩くスケルトン、馬の積荷が割れ中から聖衣箱が。スケルトン馬に蹴られ車田吹っ飛びで池に堕ちる。
テンマの元に駆け寄る馬は体を舐め気遣う。それを眺めていた黄金二人が聖衣箱に気づく「むうっ」「こ・・これは」「杯座の聖衣!!」
「う・・・」「気がついたかテンマ」「・・ここは・・」「安心しろ結界の外だ」「え?ど・・どうやって脱出を?」「あそこの池の水をこの杯座に汲んで飲んだのだ」「杯座に水を?」
はるか神話の時代戦場でアテナの渇きを潤した杯がこの聖衣の元だと言われている。だから今でもこの杯に水を満たせばその水は聖なる力を得てダメージを癒してくれるというのだ。
それで体力を回復しテンマを運んできたとのこと。感謝を表すテンマに童虎は例ならコイツに言うんだなと馬を見る。
「水鏡は出奔する前に天馬星座と杯座の聖衣をお前に預けてたんだな」しみじみとする童虎にテンマは涙を浮かべながら
「お・・俺は信じてる水鏡先生は決して裏切ってやしない」「だって先生の眼はいつもの正義の眼をしていたもの」「テンマ・・・」
水を飲むがいいと促され杯に向かうテンマ。水面をみつめ「! こ・・これは・・」「どうした?」「今杯の水に誰か映った」「自分の顔じゃないのか?」
「い・・いや似てるけどオレじゃない」「そういえば聞いたことがあるぞ」「杯座の水はその人間の未来を映し出すこともあると」「本当かシオン」
「どれどれ わしの未来はいい男かな?」老師登場「ぎょっ」「どうした童虎?」「シワだらけのじいさんが」「フッ それがお前の未来の姿か どれわたしは?」教皇が登場し慌てるシオン
「なんだシオン」「い・・いやなんでもないとても恐れ多くて口には出来ん」「未来か」「しかしコレが事実ならば・・」テンマは一人考えこむ「気になる」
テンマが見たもの、それは瞳を閉じ死んだかのようにピクリとも動かぬ車椅子の少年。
直接穿越到天界篇了麽XSK