全部是日语,当作原文的sample好了。
堂上の独白としては、結構長い一節です。そしてせつない...といってもいいでしょう、この内容は。[/han]
引用
最初由 blackkitten 发布
以下内容可能涉及剧透,请选择性的观看:
另外,堂上是什么时候喜欢上小郁的,不会是一见钟情吧?那样真有点儿吓人……所谓小牧和堂上不愧是好友么,都喜欢女高中生……默
これに対する回答です。
[sp]
出自『図書館戦争』第五部分 小田原攻防戦
「いいわよ行くわよ!店長さん警察呼んで、あたし万引きしたから!盗んだ本と一緒に警察行くから!」
その凛とした声に射抜かれた。一体なんと清廉な、そして捨て身な宣言だろうそれは。その少女はまだ高校生で何の力も持っておらず、それでも狩られる本を守ろうとしているのだった。
ただ小さな勇気一つしか彼女は持っていはいないのに。
対して一体自分は何をしているのか。この場で唯一検閲に対抗できる権限を持っているのに、名乗りもせずにただ傍観しているだけで。
煩くなったのか良化隊員は怒鳴って少女を突き飛ばした。――もうこらえ切れなかった。
小売店は非武装緩衝地帯、見計らい権限は一隊員の独断で振りかざしてはならない。そんな規則はもう知るか。
倒れる刹那に支えは間に合った。驚いたように少女が振り返る。勝気そうな、だが少女らしいあどけなさを残したその顔は血の気が完全に失せていて、彼女がどれだけ恐かったかを思わせる。
後には引けるか。上着から図書隊手帳を出して揚げる。
「こちらは関東図書隊だ!」
・
・
・
泣き出してしまった少女を慰めるように軽く頭を叩く。良化隊員には気丈に立ち向かっていたが、俯いて泣いている姿は驚くほど頼りなく見えた。本当にただの女の子だった。
これほど非力なのに検閲に立ち向かった勇気は殊更に眩しかった。
それから五年だ。
堂上のほうは一目でわかった。
「一五三番、笠原郁です」
・
・
・
図書隊は彼女が夢見ているようなキレイな組織ではなく、彼女がなりたい正義の味方からは程遠いのに。
できることならリタイヤして図書隊を去ってほしかったくらいだ、図書隊の現実を知って正義の味方になれないことを知って堂上の前で傷つく前に。
取り返しのつかない何かがどこかで起こる前に。
堂上の気も知らぬ気に郁は臆面もなく五年前の自分を慕い、そして今の堂上を混乱させていく。
郁が勝手に先走った見計らい権限を堂上は取り消すべきだった。
郁を回収し、良化特務機関に検閲の妨害を詫び、堂上の義務はその場で恥をかくことだった。そのつもりで追いかけたのに、
郁が良化隊員に突き飛ばされた瞬間、箍が外れた。
五年前と同じ光景だった。本を守ろうと抗う郁と、――
まるで昔に戻ったみたいだったよ、堂上。[/sp]