37号
20の悪霊軍団を指揮する伯爵である。そして、その姿はフェニックスである。召喚されたフェネクスは、召喚者が命じない限りフェニックスの姿のまま心に打ち響く歌を歌い続けるのである。
その歌声は聞く者の心を容易く魅了し、召喚者は絶大な精神力を以ってこの歌声の魔力に打ち勝たねばならない。その誘惑にも似た歌声に勝利を勝ち取った者のみが、フェネクスの強大な加護を得られるのである。
その加護とは、フェネクスが有するすべての科学の知識である。
現代社会は科学の恩恵無くしては成り立たないが、そもそも、中世ヨーロッパにおいては当初、科学は異端とされ悪魔の教えであると烙印を押されていた。現在では一笑に付されるこのエピソードは、当時の教会の奢りを示すと解釈されるが、実はフェネクスの影響を恐れた教会の苦肉の策なのである。
結局、フェネクスのもたらした科学によって、我々人類の文明は飛躍的に進化した。ということは、この世は悪魔の技術によって創られた世界なのだろうか?
的确死过一次了…………
72
36の悪霊軍団を従えし強大な伯爵であり、その姿は大蛇を腕に巻き付けた人の格好で現れる。
その能力は盗人を捕まえ、盗まれた品を取り戻すことが出来るとされている。そして、この能力の副産物として、隠された財宝のありかを知る事もできる。さらには、ありとあらゆる邪悪や陰謀、謀略、策略の類を見つけ出し、これらに関わるすべての人間に罰を与えるとも言われている。召喚者はアンドロマリウスを召喚し、彼の力を借りる事が出来るならば上記の事柄はすべて実行可能なのである。
しかし、忘れてはならない事がある。仮に召喚者が隠された財宝の在処を求めたとしよう。この事柄はアンドロマリウスにとっては立派な策略と解釈され、召喚者は罰を受けなくてはならない。その罰とは如何なる物か?その答えを知る者の魂はすでにこの世から消え去っている。まさにこれこそがアンドロマリウスの策略であり目的なのである。
果たしてアンドロマリウスは自らの策略へ罰を与えるのであろうか?
鞭…………鞭子…………